こどもの相談室TOMOでは
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を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今日は、多くの家庭や関係者が関心を持つ「発達支援(療育)を受けることができる場所」について療育保育士がまとめてお伝えしていきたいと思います!
前回は児童発達支援センターと事業所についてまとめました。
今回は、個別の療育と集団の療育についてまとめていきます。
個別と集団の違い
個別・集団どちらにもメリットとデメリットがあります。
発達支援(療育)を受けようとしているお子さんの困り感がどこにあるのかを考えて選んでいただくと良いと思います。
集団指示についていくことはできるが、場所見知りや人見知り、不安が強いお子さんは個別の療育を。
お友達とトラブルがある、自分の気持ちをうまく伝えることができないという時には、集団療育がおすすめです。
集団療育といっても、保育園や幼稚園のように20~30人と大きい集団ではありません。
大体3~6人ほどの小集団が多いです。
(私は最大18人の担任をしていたので、そうではない集団療育ももちろんあります)
どんなところにお子さんが困っていて、どんな苦手を底上げしていきたいかによって選択していくことをお勧めします!
療育に通うまで
療育の選び方パート1では、結局は親御さんが信頼できる場所であるかが重要というお話をしました。
それは、お子さんのできないところや苦手なところに目を向けて「違うでしょ!」「ダメでしょ!」「こうして!」というところではなく「上手だね!」「こうしたらいいよ」こっそりとサポートをして少しずつ得意や「できた」を増やしてくれる場所であると思います。
ここにいきたいかもという場所が数箇所見つけることができたら、次に「個別」か「集団」かで絞ってみてほしいと思います。
ただ、最近は児童発達支援事業所もかなり混み合っていて、全て希望する曜日や場所に入ることができないことがあります。
難しい選択ですね。
複数通っても良いのか?
事業所を絞ることができませんでした。
2箇所以上の事業所に通っても良いでしょうか?
こんな質問をいただくことがあります。
サービスの利用的には同じ日に2箇所以上の事業所を利用することはできませんが、別日であれば複数の事業所を利用することができます。
ただ、何日利用できるかは福祉サービスを利用するための通所受給者証を取得する時に支給量が決められます。
その支給量内であれば複数の事業所を利用することが可能です。
また、福祉サービスの対象外の事業所の場合は、この通所受給者証で定められている日数以上の利用や同日の利用も可能となっています。
お子さんがすでに保育園や幼稚園に通っている場合、1つの事業所を増やすだけでも通う場所が2箇所に増えます。
さらに複数の事業所に通う場合、3箇所になります。
ここで考えていただきたいことは、サービスとしては利用できますが、複数の場所に通うことでお子さんが混乱しないかという点です。
新しい環境は、良い意味でも悪い意味でもストレスとなります。
環境の変化が苦手なお子さんが複数の事業所に急に通い始めるのはあまりお勧めしません。
お子さんの特性を踏まえてご選択いただくのが良いと思います。
もっと詳しく知りたい
2回に分けてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?
もっと詳しく知りたいという時は、以前YoutubeLiveで詳しくお話をしたのでこちらもみてみてくださいね!
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