難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【発達支援の基礎知識】発達支援の意味と内容

こんにちは☺️

こどもの相談室TOMOのちえです!

 

Instagramでママさんたちが「知りたい!」と言っていた発達支援でやっていることについてご紹介していきます💡

 

 

児童発達支援とは

 

 

児童発達支援とは


児童発達支援とは、

日常生活における基本的な動作及び知識技能の習得並びに集団生活への適応のための支援その他必要な支援又はこれに合わせて治療を行う

と、児童福祉法の第6条の2の2 第2項の中で定められています。

 

例えば、発達支援の時間の中で毎日の生活の中でうまくいっていない「トイレ」や「お着替え」「食べ方」などの体の使い方を伝えていき、自分でできるように練習をしていきます。

集団生活の中で、お友達とトラブルになってしまう時は、発達支援での集団遊びを通し「お友達とのやりとりの仕方」「仲直りの仕方」「気持ちの伝え方」などを練習していきます。

 

つまり日常生活や集団生活の中だけでは、学び身につけることができないところを補足して補ってくれるのが発達支援(療育)であると言えます😃

 

 

どんな苦手を一緒に練習してくれるの?

 

お子さん本人の苦手さに対しては5つの領域に対して支援をしていきます。

 

本人支援の5領域

一つずつ紹介していきます😃

 

健康・生活

5領域 健康・生活

 

これらはイメージが付きやすいと思います😃

 

お家の中で「ん〜うまくいっていないな〜」ということがあれば、支援を受ける時に「ここが苦手です」と伝えていきましょう💡

 

発達支援に通うことで、

Lv1 常にサポートが必要

Lv2 一部お手伝いが必要

Lv3 見守りや声かけがあればできる

Lv4 一人でできる

こんなふうにレベルアップできるように支援の目標を立てていきます。

 

感覚・運動

5領域 感覚・運動

 

聞こえや咀嚼はさまざまな発達にとって重要です。

 

例えば、一人遊びが多い、呼びかけても振り向かないお子さんは、聞こえが悪い場合があります。

咀嚼が苦手なお子さんは、口の発達がゆっくりとなり、集中力や発語などにも関係してくる場合があります。

 

他にも体のバランスを取る時は、どこを意識するとどうなるかと半ば無意識のうちに経験を積み重ね体で覚えていることがあります。

ですが、ここが苦手となるとさまざまな運動が苦手になったり、その苦手さから集団での活動に参加したくないというような困り感につながることがあります。

 

幼児期の運動発達は、さまざまな発達に影響を与えていきます。

認知・行動

5領域 認知・行動

自分自身のことができるようになり、体の使い方を知ることができるようになってくると、徐々に認知面の発達が促されていきます。

 

発達障害の特性の中には、見通しを立てることが苦手、急な予定変更に強い不安を感じる、さまざまなものに注意が移ってしまう子がいます。

 

こういった特性を完全になくすということは難しいです。

ですが、こんな時にどうしたら乗り越えることができるかを幼少期に見つけることができると、この先の集団生活の中で過ごしやすくなっていきます。

そして、練習を通して少しずつ「大丈夫」を積み重ねて「乗り越えることができた!」という経験から、強い不安やこだわりを緩和していくことができます。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、こだわりや不安は強くなっていきます。

こうしたら大丈夫を早いうちに見つけていくことは、非常にその後の生活のしやすさ


に関係していきます。

 

言語・コミュニケーション

5領域 言語・コミュニケーション

言葉が出る前に大事なことがあります。

 

それが、2項関係です。

簡単に言うと目の前の人と「楽しい」「嬉しい」を共有していくことです。

 

その気持ちがどんどん強く、色んなことを共有したくなるからこそ指差しや表情だけでは伝わりきらず、言葉というツールを使おうとしていきます。

 

ただ、言葉が使いにくいお子さんもいらっしゃいます。

そんな時は、言葉だけではなく絵や文字など違うものを使って伝えるということも良い方法の一つです🙆‍♀️!

 

人間関係・社会性

5領域 人間関係・社会性

 

最後は、人間関係や社会性です。

 

ここだけに力を入れて支援してほしいという方も多いと思います。

 

 

一つだけを頑張れば良いのか?

 

 

でも、ここまでの5つの領域を見ていかがでしたでしょうか?

お子さんの様子を見ていかがでしょうか?

 

どこか1つの領域だけ苦手というお子さんは非常に少ないと思います。

 

例えば、人との関わりがうまくいかない理由の中に注意力の苦手さがあり、怒られた経験から、人からの声かけに反応しないようにしているかもしれません。

例えば、自分の気持ちを言葉でうまく表現ができないから、お友達とのトラブルにつながりやすいかもしれません。

 

一つ一つの苦手さは、それぞれの領域が関連していることが多くあります。


ですので発達支援では、目の前のお子さんが5つの領域の中で、どんなところに苦手さ、困難さがあるのかをしっかりとアセスメントしていきます。

そして、どんな支援が必要かを見極めて、お子さんの発達をサポートしていきます。

 

でも、ただ遊ぶだけではなかなか支援にはつながりません。
どんなことをどんな目的で、何回練習をしてできるようになっているのか
親御さんと一緒に確認をすることが大切です。

 

そして、ただ練習するだけでは楽しくありません。
今目の前にある困難さや苦手さを遊びの中でどう楽しく練習をしていくのかということを考えながら支援することがとっても大事になるんですね💡

 

ですので、遊んでいる様子だけを見ると「なんの練習だろう?」と思うこともあると思います。

 

苦手を練習する方法にはいろいろあります!

楽しく遊んでいる中で繰り返し練習して覚える方法
机の上で同じ課題をなん度も繰り返し練習して覚える方法
お話しや物語の中から覚える方法

この方法を1つだけ繰り返せば大丈夫というよりは、楽しい遊びの中でいろいろな方法を使って「苦手」を乗り越えていくことが発達を促す近道になっていきます✨

 

大人だって、いやいややった試験勉強は試験が終わった途端に忘れてしまうけど、子どもの頃に楽しく覚えた雑学は、いつまでも覚えてたりすることはありませんか😃??

 

子どもにとって「楽しい」「ワクワク」という気持ちはとても重要なことです✨

ですので、幼児期は遊びの中でというのがとても大事なキーワードになっていくんですね😃!

 

お家の中でなかなか「楽しい」「ワクワク」した時間を過ごせていないな〜という時は、お子さんとの遊び方や関わり方を知ることから始めませんか??

 

そんな方法を10月の勉強会ではお伝えしていきます!

日程が合う方はぜひご参加ください✨

 

 

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