こんにちは!こどもの相談室TOMOのちえです😃
療育保育士として、難しい子育てを楽にしていく声かけの方法を教えています💡
気になる方はチェックしてみてください!
今日は「療育グッズ」をきっかけに、発達支援について考えていきたいと思います。
今回まとめようと思ったきっかけは、支援しているママさんと「一度は沼るよね・・・」と話が盛り上がったからです。
たくさん調べて考えていただくのはとても良いことなのですが、正しい情報に辿り着かない場合もあるので、今回は少しでも親御さんのストレスを減らし、お子さんのできた!を増やすきっかけに繋がったら嬉しいです😃
発達支援ママに言いたい・・・!
高い療育グッズ、サプリメント、高額な通所施設、鍼灸などなどいろいろな情報があります。
そのHPや記事の中には
「発達障害が治る」「発達障害に効果がある」「発達障害が消えた」「診断がなくなった」
このような言葉、または似たような意味合いで書かれていることがあります。
ですが、現在の日本の医療においての発達障害の中の自閉スペクトラム症の考え方は以下のように言われています。
現代の医学では自閉スペクトラム症の根本的な原因を治療することはまだ不可能
発達障害の中には、現在の医療の中ではまだ根治する方法、治療方法が解明されていないものがあります。
発達障害と併存しやすいと言われている知的障害もその一つです。
ですので「これをすれば良くなる」「これをすれば治る」というものはないというのが事実です。
じゃあ、何もしてあげられることはないの??
そんなことはありません。
根治する方法はまだわからなくても、さまざまな研究によって効果があるものはわかってきています。
しかし恵まれた環境下においては適応機能などが向上する可能性は十分あります。早期に発見され適切な療育が施された場合、長期的予後は改善するとされています。本人のみならず家族への支援も欠かせないと考えられます。
彼らは独特の仕方で物事を学んでいくので、個々の発達ペースに沿った療育・教育的な対応が必要となります。かんしゃくや多動・こだわりなど、個別の症状は薬によって軽減する場合があります。信頼できる専門家のアドバイスをもとに状態を正しく理解し、個々のニーズに合った適切な支援につなげていく必要があります。乳幼児期から始まる家庭療育・学校教育そして就労支援へと、ライフステージを通じたサポートが、生活を安定したものにすると考えられています。
このため子どもがなんらかの困った行動を呈しており、その背景にADHDの特性があると診断される場合には医学的治療が必要です。
ADHDを持つ子どもの治療は「1. 環境への介入」「2. 行動への介入」「3. 薬物療法」などを組み合わせて行うと効果が高いといわれています
ただ、発達障害は障害であり、病気ではありません。
- どこまでお話しができるようになるか
- どこまで多動性が落ち着くか
- どこまでお友達と一緒に遊べるようになるか
- どこまで日常生活動作ができるようになるか
これは、誰にもわかりません。
ですが、1つでも多く「できた」を増やす方法として、効果があると言われている取り組みが、右にまとめた内容になります。
それを踏まえた上で、早期療育にはどのような効果があるのか、落ち着きがない時にはどうしたらいいか、発達支援の選び方をご紹介していきたいと思います。
発達支援(療育)とは
児童発達支援は、障害のある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正 な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行う、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な 援助である。
厚生労働省が定める児童発達支援にはこのようなガイドラインがあります。
つまり発達支援とは、
- 今体の使い方はどのくらいの段階までできるようになった?
- 心の発達はどの段階までできるようになった?
- 理解力はどの段階まできているだろうか?
- 言葉の理解はどの段階まできているだろうか?
- この子は、言葉をコミュニケーションツールとして使っているだろうか?
こんなことを確認して、その子のその段階に合わせた支援をしていくことが発達支援であると定められいてます。
そして「今この子はどの段階?」と確認する一つの検査が「発達検査」と言われるものです。
発達検査は、1つの検査です。そのお子さんの全てがわかるわけではありません。
ですので、検査の結果が全てではないです。検査結果と、お子さんの様子、ご家族の困り感、日常で過ごしている集団の中での困り感など総合的に確認し、支援をしていきます。
つまり、発達支援を受ける時には
- 親の思いを伝えてOK!
- わかんないことを聞いてOK!
- 困ってることはジャンジャン相談してOK!
そこに対してどんなことができるか、発達段階からどんなつまづきが考えられるかを検討していきます。
発達支援(療育)について
先ほどお話しした発達検査を受けることで、
- 運動に苦手さがあるかも
- 理解する時にサポートが必要かも
- 集団の中だと困ることが多そうかも
そんなお子さんの特性を見つけるきっかけとなります。
発達障害に効果があると言われているものの中にも
「状況を正しく理解」「早期発見」の一番最初のきっかけとなるものが発達検査であると捉えます。
🔍発達検査 (地域名)
こんな内容でグーグル検索をしていただければ、すぐにどこで受けることができるのか確認ができます。
まずはここから始めましょう。
※地域によっては、検査を受けるまでに時間がかかるところがあります。
気になった時は早めに相談、予約を取ることをお勧めします。
そして、その上で困りごとに合わせてどんな発達支援を受けることができるのか、探していきます。
- 運動面での苦手さがある▶︎作業療法士(OT)による発達支援、運動療育
- 感覚に凸凹がある▶︎感覚統合療法
- 言語面での苦手さがある▶︎言語療法士(ST)による発達支援、小児歯科
- 集団の中での苦手さがある▶︎個別療育、小集団療育
お子さんの苦手さや困り感から考える時には、このような種類の中から選んでいきます。
が、どこを選ぶのか、どんなところが良いかはぜひ見学に行っていただき「ここならうちの子の苦手を減らせそう!」と思ったところに進んでいただけたらと思います。
どこを選んだら良いかわからないそんな時はLINEからご相談ください。
お家の中での困り感について
発達支援事業所に通えばお家の中での困りごとが減るか・・・
これはほぼNOです。
発達支援の中で取り組むことは、体の発達や言葉の発達、心の発達を促すことです。
それらを取り入れることで、確かに発達は促されたり、困り感は減っていきます。
ですが「お家の中で今までやってきたこと」は、関わり方を変えない限りはほぼ変わりません。
お家の中での困り感、特性による行動を変えようと思った時には、お家の中でもお子さんの特性に合わせた関わりが必要になってきます。
このような困り感、どうしたらいいかをサポートするのが「家族支援」や「家庭療育」と言われる冒頭でお話しした発達障害に効果があるものの一つになります。
発達支援(療育)でやっていることをお家の中でやろうと、同じおもちゃを用意したり、同じ内容を取り入れようとしても難しいことがあると思います。
- 実施している方の知識が違う(親とプロの違い)
- 環境が違う(お家と外の違い)
- 子どもの意識が違う(甘えと頑張りの違い)
いろんな違いがあるので、同じようにできなくて当たり前です。
難しいことに挑戦、できなかった経験をするために、高い療育グッズを買う必要はないと私は思っています。
じゃあ、いつまで経ってもお家の中の困りごとが解決しないじゃないか!
となりますよね。
私たち発達支援を行うものではなく、親御さんにしていただけることがあります。
長くなってしまったので、今回はこのへんでおしまいです。
ペアレント・トレーニングについてはこちらの記事で詳しくまとめています💡