こんにちは!こどもの相談室TOMOのちえです😃
療育保育士として、難しい子育てを楽にしていく声かけの方法を教えています💡
気になる方はチェックしてみてください!
今回は、療育保育士であるちえ先生が担任をしている時に感じた「自閉スペクトラム症」のお子さんが起こす行動の「なんで?」を解説していきたいと思います。
もちろん、私がみてきた一例です。
必ずしも当てはまるということではないですが、子どもを理解する参考になったら嬉しいです!
なんで同じセリフを繰り返すのか(こだわり)
同じ言葉を繰り返すという行動には「エコラリア」と言われる行動もあります。
ですが、ここでは何気ないタイミングで「CMのセリフを言い出す」という様子についてお伝えしたいと思います。
こだわりも同じような意味合いで理解することができるかもしれません。
自閉スペクトラム症の多くのお子さんは、感覚に過敏さを持っていることが多いです。
感覚過敏のお子さんが、様々な刺激の中で生活をするということは常にストレスに触れながら不安を感じて生活をしているとも言い換えることができます。
その中で、例えばCMやYoutube、映画や映像はいつ、どのタイミングで見ても変わりません。
自閉症当事者でもある東田直樹さんの著書の中には「CMが好きなのは、友人に会っている気持ちになるから」と書かれています。
常に、次何が起こるかわからない、回りが何を話しているのかわからない、自分の伝えたいことが伝わらないという状況に陥った時に、どれだけ苦しく辛いことか想像し切ることは難しいなといつも思っています。
だからこそ「こう感じているかもしれない」「こうしたらどうだろう?」という歩み寄りをすることで、子どもの反応は変わっていきます。
なぜ目を合わせないのか
発達障害の方の中には、アイコンタクト、視線を合わせることが苦手な方がいます。
重度自閉スペクトラム症の東田直樹さんは、視線を合わせること、アイコンタクトを取ることを「目に刺さるような刺激」と表現されていました。
そのように感じるから、視線を合わせるのが怖いそうです。
そのように感じている方に対して、視線を合わせることを強要することは必要でしょうか?
私の考えはNOです。違う考え方をされる方もいらっしゃると思いますが、私のベースの考えはNOです。
視線を合わせることができないことによる困りごとはなんでしょうか?
その方の意思が分かりにくいことかと思います。
それならば、視線で伝える以外に指で小さくOKとしたり、❌を作ったり、そんな方法でお互いにストレスの少ないやりとりの方法を見つけ出していくことができたら良いのではないか、私はそんなふうに思っています。
発達障害のお子さんの中には、感覚に過敏や鈍麻さを持っていることがあります。
何気なく声をかけた時の音の大きさや食べているものの食感、着ている服の皮膚に当たる感覚、雨の日の匂いなど、日常生活をしている中でも人よりもたくさんの情報を受け取っていることがあります。
その情報を整理し処理をするのにも脳は働いています。
だからこそたくさん働きすぎて、パニックになったり、急に怖いと感じ不安に襲われるのかもしれません。
感覚の受け取り方の違いは人それぞれです。他の人になることはできないため、全てを理解することは難しいですが、まるで違う世界に住んでいるような感覚なのかもしれません。
なぜ手を叩くのか、ひらひらするのか
感覚遊びの一つであると考えます。
手を叩いたり、ひらひらさせたりする他に高くジャンプをしたり、寄り目をしたりその場でくるくる回ったりそんな姿が見られることがあります。
ひらひらさせている指の隙間から見える光を楽しんでいたり、不安が高まり緊張から急に体を動かしたくなったり。
理由は様々ですが、無意識のうちに感覚を取り入れようとしている行為が多いと思います。
そわそわすると、貧乏ゆすりが激しくなったり、集中仕切れなくなるとペン回しを始めたりするのと同じようなものです。
何か体を動かすことで、満足感を得たり心を落ち着かせようとしたりしていることが多いです。
ですので、無理に止めたりするとよりやりたくなったり、執着してしまうことがあります。
こっちならOK
この時間でやろう
など確実にできる場所を確保してあげた方が落ち着きやすく、また同じように感覚を満たすことができる別のものを用意してあげると良いと思います。
なぜ集団で遊ばないのか
遊び方にも発達の順番があります。
例えば、集団の中で遊んでいなくとも、その様子を見ていることも「傍観遊び」という立派な遊びです。
また、同じ場所にいてやりとりは発生していなくとも一緒に遊ぶというのも大事な遊びの発達の1つのステップです。
集団遊びの内容も発達に応じて変化をしていきます。
大人から見ると、遊んでいないように思えても、その子なりに遊び方の発達の順を追っていることがあります。
ただ、特性から並行遊びをしていたけれど、自分の遊びに夢中になっていて回りから人がいなくなってしまう。そんなこともあると思います。
そんな時には「ねえみてみて。みんなあっちでXXしているよ」と回りの状況を伝えていきたいところです。
なぜ話さないのか
視線が合わないところでお話しが出ましたが、まず感覚の取り入れ方に差がある場合があります。
そんな中で生活している子どもたちにとって、たくさんの情報の中から「音」に「意味」があることに気づいていない、とりあえずママやパパに「あー」と言ったら伝わるから必要性を感じていない、「言葉」が便利な「ツール」であることに気づいていないそんなこともあるかもしれません。
気づいていないという考えを持って見てみるとどうでしょうか?
騒がしい外の世界で「公園もうおしまい」と言葉だけで指示通りに子どもはおしまいにすることができるでしょうか?
言葉だけではなく、きっと子どもの特性に合わせた+αの支援があった方が伝わりやすそうです。
言葉以外のツールを使うと言葉が出なくなってしまうのでは?と心配される親御さんも多いです。
ですが、言葉を使ってもらうためにはまずは、コミュニケーションに気づいてもらう必要があります。
やりとりを通して、音には意味があることに気づき、それが自分の意思を伝えることができるツールであることに気づくこと。
それが言葉をコミュニケーションツールとして使ってもらう最初のステップです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
Instagramで500件を超える保存数があった投稿をより詳しく解説して見ました。
何か一つでも、こどもの理解を深める手立てとなったら嬉しいです😃
今回まとめたように、お子さんの発達や特性に合わせてどうやって声をかけていったらいいのか、関わり方を変えたらいいのかについて知りたい!と思った方は
と調べて見てください💡
特性を持つお子さんの行動に合わせた関わり方、声の掛け方を学ぶことができます。
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