こんにちは!こどもの相談室TOMOのちえです😃
療育保育士として、難しい子育てを楽にしていく声かけの方法を教えています💡
気になる方はチェックしてみてください!
今回は「買い物に行っている時に起こる癇癪」への対応方法についてまとめていきます。
お菓子コーナーで「食べたい〜!!!」かんしゃく
TOMOトレに参加しているママさんです。
Day1の1回目のセッションで
「スーパーに行くたびにお菓子を買ってとせがみます。
ルーティンになっているようで、買わないとすごい大きな声で叫びます。一番の困りごとです。」
とご相談がありました。
最初は「今日は買わないよ」と言われていても、大きな声で泣いたり暴れたりするAちゃんを見ると・・・
「しょうがない。今日だけね」と買ってしまっていたのです。
ん〜!!!よくある!!!!笑
子どもにルールは守ってほしくても、周りの目が気になって一貫した対応ができない。
そんなことよくあると思います。
こんなことやってみて!
Aちゃんのママは「このままじゃよくないですよね〜」と理解してはいるけど、仕事で疲れていたり、イライラしちゃうとうまくいかないんですとお話ししていました。
そこで、ちえ先生から提案
どういうことかというと・・・
①先に約束
スーパーに行くよと声をかけた時に「今日はお菓子は買いません。」と伝えます
②買うものを伝える
何を買ったら終わりかを伝えます「今日は豆腐を買いにいきます」
③お約束を守ってくれたらご褒美
例えば、好きな夕食でも構いません。
ですが最初は「一緒にお買い物お手伝いしてくれたから特別デザートね!」が伝わりやすいと思います。
こんなお話しをしました。
そして、
- 1週間継続してみること
- 保育園の玄関を出たら伝えること
- そこで泣いたらスーパーにはいかないこと
こんな最低限のお約束を作って実践してもらいました。
もちろん、実践するタイミングはAちゃんママとパパのタイミングにお任せ。
週末に買いだめをして、平日にお買い物に行かなくても良い状況を作ってトライしてくれました。
やってみると・・・
1日目
保育園の玄関前で告知したところ、泣いたため中止。そのまま帰宅。
帰宅中も泣き続ける。
2日目
保育園の玄関前で告知したところ、不服そうな顔。
でも、渋々スーパーまで行く。
お菓子コーナーに行き、お菓子を持って買って欲しいとねだる。
「今日は買わないよ」と伝えると、大きな声を出し始めたので、買わずに帰宅。
帰宅中も泣き続ける。
3日目
保育園の玄関前で告知したところ、嫌そうな表情。
だけど、なんとなく今までの反応と違う。
お約束を守ってくれたらデザートに大好きな苺があることを伝えると、3つ食べたいとリクエストがあったので、承諾しスーパーに行く。
スーパーの前でもう一度「今日はお菓子は買いません。豆腐を買って帰ります」と伝え、豆腐コーナーに行き無事に買い物ができる。
お店の外で「Aちゃん、ママのお買い物に付き合ってくれてありがとう〜!とっても助かったよ〜!」と抱っこをしながら褒めると、嬉しそうな表情。
帰宅後のパパにも共有し、パパにも褒められ嬉しそうなAちゃん。
夕食後のご褒美の苺を食べて満足そう。
4日目
お仕事の関係でお迎えが遅くなり、まっすぐ帰宅。
5日目
保育園の前でスーパーに行くことを伝えると「今日は何買うの?」と。
「今日は夕食に使う焼きそばの麺を買います」と伝えると「はーい」と返答。
「お菓子は買いません」と伝えると「いちごは?」と。
ご褒美のいちごを確認できた後は「うん」と納得した様子。
スーパーでも癇癪を起こさず買い物ができました。
その後
素晴らしいAちゃんの変化!!!!
また、1日目、2日目の泣いた時の対応も完璧!
素晴らしかったママの頑張りの成果です。
今までAちゃんは、大きな声でなくことで自分の要求を通そうとしていました。
ですが、それが通用しないということがわかると、その後はすんなり。
今では、カートを押しながらママと一緒にお買い物を楽しんでいるそうです。
今回のポイント
Aちゃんのママが頑張った
その一言に尽きますが、それではみなさんが真似できませんので、解説していきます。笑
- 1日目、2日目泣いたら、スーパーに行かずすぐに帰宅したこと
- 泣いてもお菓子が出てこなかったこと(30分ほど泣いていたそうです・・・)
- Aちゃんにわかりやすい言葉で何をするか、何をしたら終わるかを伝えたこと
- できた後すぐに肯定的な注目をもらえたこと
- 帰宅後にパパからも褒めてもらえたこと
- 夕食に大好きなデザートを食べることができたこと
大きな声で泣くという行動はAちゃんにとって、自分のきもちを表現する一つの方法でありました。
ですが、それは通用しないということを最初の1、2日目で伝えることができたことが5日間でAちゃんが大変身した理由です。
そして、うまく行った時にママもその場で褒めてくれたり、パパも帰宅後に褒めてくれたりと嬉しいことが続き、さらにはデザートに大好きないちごまで食べることができました。
これは、泣いてゲットするおやつよりも嬉しいし、美味しいことだったのですね😃
今回は、Aちゃんの年齢が3歳半、1週間という短い間に同じようにアプローチをたくさんすることができたからこその早い変化だったと思います。
「泣いて要求が通る」という経験を積み重ねていれば積み重ねているほど、その表現を変えるにはとても時間がかかります。
ですので「あ〜うちの子もこんな感じだ」「そんな時、怒っているだけだ」そんなふうに感じた親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度ペアレントトレーニングについて調べてみていただけたら嬉しいです。
ペアレントトレーニングは、難しい子育てや大変な子育てを楽にする声かけの方法を学ぶことができます!
子育てうまく行かないな〜と思っている方はどなたでもご参加いただけるので、お気軽にお問い合わせください!