難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【子育ての悩み】「甘やかしてもそのうちできるでしょ!」―子どもの自立を育むー

こんにちは☺️

こどもの相談室TOMOのちえです☺️

 

先日オンラインでサポートをしているママさんから家族が「教えなくても大丈夫!そのうちできるようになるって」と言われる・・・と相談をいただきました!

【甘え】【甘やかし】について今日はまとめていきたいと思います!

甘やかすとは

「人に甘い」「甘やかす」と一言で言っても、いろいろな関わり方があります。

まずは、この「甘やかす」の種類を整理していきましょう。

甘やかすという言葉一つとっても、様々な関わりがあります。

背景には「自分が好きなものを買ってもらえなかったから子どもには」「危険なことがあったら困るから」「子どもの気持ちを受け止めるって大事だから」と様々な気持ちが隠れていることがあります。

お子様のことが大好きで心配という思いが伝わってきますよね。

ですが、これが常に、過度な甘やかしになってしまうと、このような影響が起こる場合があるのです。

お子さんのことを思ってしていた行動が、結果として親の思いとは異なる結果になってしまう場合もあります。

「そのうち勝手にできるようになる」は本当?

「いずれできるようになるから大丈夫」というのは本当でしょうか?

これはある意味では正しいとも言えます。
ですが、これは「放っといても育つ」ということではありません。

 

人は「経験したことを通して」学びます

 

経験をしていないこは学ぶ事ができません。

経験は、外の環境(保育園や幼稚園、療育施設など)と中の環境、どちらでも経験が必要です。

そして、やってみて難しい事、できない事を「どうしてできないんだろう?」「どうやったらできるだろう?」と考え実行し乗り越える事で「実行機能(自分自身を制御する力)」が育っていきます。

なんでも甘やかしされることにより、その”経験”をするタイミングを失ってしまうのです。

発達心理学における「甘やかし」の捉え

発達心理学とは、人間の生涯における心の成長と発達を科学的に研究する心理学の一分野です。乳幼児期から老年期まで、身体的、情緒的、社会的な発達を、そのメカニズムや法則性を探求する学問領域。

様々な分野において、研究がされています。

 

現在でも九州大学の研究論文で「母子関係における『甘え』『甘やかし』が青年期の依存・独立・葛藤に及ぼす影響」で、母子関係における関わりが青年期の自立に与える影響を研究されています。

では、どうしたら良いのか?

甘やかさない≠厳しくする

これは違います。

 

大事なのは自分で考え、挑戦し失敗できる環境を奪わないこと

 

発達特性があるお子さんは、一度の失敗を忘れず、次に挑戦してくれないということをよく悩みとしてお話しを聞きます。

ですが、人生の中で全く失敗しないということは難しいです。

 

大事なのは、失敗をしないよう全部大人が代わりに行うのではなく、時に励まし見守りながら自分で挑戦し乗り越える機会を奪わないことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「甘やかす」「甘え」というのは子どもにとって、どのような影響があるか知っていただけたら嬉しいです。

 

甘やかしてもそのうちできる

だから全部やってあげる

この考えや関わりが「本当はできるはず」「やる方法を学ぶ」機会を奪っているかもしれません。

 

子どもたちが自立しようと学ぶタイミングを見逃さないようにしていきたいですね!

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