こんにちは☺️
こどもの相談室TOMOのちえです☺️
先日オンラインでサポートをしているママさんから「1日頑張ると、お家の中で火癇癪がひどい」「毎日保育園に通うことができない」と相談をいただきました!
【過剰適用】【体力の調整】について今日はまとめていきたいと思います!
「頑張りすぎ」とは?
発達の特性があるから、頑張りすぎるということではまずありません。
発達の段階として、3~10歳頃に少しつづ「我慢」をする力や「周りに合わせる」力を身につけていきます。
ですが、この時期心とからだへの負担が大きく、無理をしている子どもたちも少なくありません。
例えば・・・
- 幼稚園や学校で”良い子”を頑張りすぎてしまう
- 疲れていても「楽しいから」と体力の限界まで遊び続けてしまう
- お友達や周りに合わせようとしている
こうした頑張りすぎは、発達に遅れや障害の有無に関わらず、多くの子どもに見られます。
ただし、これらがうまく言葉や行動で表現ができないまま積み重なると、ある日突然”爆発”という形で現れることがあります。
頑張りすぎ✖️発達障害=見えにくい
発達障害のある子どもたち、特にASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)を持つお子さんは、環境への適応が苦手という背景があります。
そのため「できてるふり」「わかっているふり」をして、とってもとってもとっても頑張って周りに合わせようとする”過剰適用”が起こりやすくなります。
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんに見られやすい傾向
- 指示をしている人のサインや社会的ルールを読み取ることが苦手
- 不安や緊張を感じやすいが、その思いを表現するのが苦手
- 感情を隠す、抑えるなどの”戦略的適用”を無意識に行うことがある
ASDの特性があるお子さんは、感覚過敏や見通しの立ちにくさなどから、日常の環境下の中でも強い緊張や不安を感じやすいとされています。
また、その不安や不快感をうまく言語化・表現することが難しく「表には出さずに我慢している」ことが多いとも指摘されています。(国立育成研究センターこころの診療部監修,2020)
その結果として、家庭など安心できる場面で突然のパニックや癇癪として感情が爆発するケースが少なくありません。
ADHDのお子さんに見られやすい傾向
- 衝動性や多動を抑えること自体に、非常に高い集中力と自制を必要とする
- 周囲からの注意や叱責を避けるために”常に気を張っている”状態
- 楽しくて興奮している時は、自分の疲れや不快感に気づきにくい
ADHD傾向のあるお子さんは「無理をしている」という自覚を持ちにくく、身体的疲労や脳のオーバーヒートに気づかないまま行動を続けてしまうことがよくあります。
周りの大人の対応方法
発達障害の有無に関わらず、この年代のお子さんは「うまく表現できない疲れ」や「自分でも気付けない無理」を抱えていることがあります。
ですので、そんな時は
- 眼に見える”頑張り”だけではなく、その裏に隠れる無理しているサインに眼を向ける
- 休憩する見本を見せて、休み方を伝える
- スケジュールの中に休む時間を組み込む
- 休みを取りやすい環境を整える
こんな工夫ができると、過剰適用ではなく子どもの持つ力を引き出すことができると考えられます。
特に「こうなってほしい」「子どものことを理解したい」と強い思いを持つ親御さんは、親御さん自身が休憩する姿を見せていないことがあります。
そんな時は、ご家族皆さんで「休む時間」を取り入れてのんびり過ごす時間を設けてみてくださいね☺️
最後に
「子どもは元気なもの」「遊んでいるから大丈夫」とみられがちですが、発達特性のある子どもたちは”見えない頑張り”をしていることが多いです。
爆発した後に「なんでいつもそうなの!」「なんで怒るの!」ではなく、いつもこのくらい遊ぶと爆発するな・・・機嫌悪くなりそうだな・・・と、いつもみている親御さんだからこそ感じられるサインを見つけてほしいと思います。
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📚 出典・参考文献