難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【療育保育士が教える】スキル別子どもの成長と発達を促す方法

 

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。

 

子どもの成長と発達は親にとっても気になるところ・・・ではありますが

しかし、子育てをしながらそこに目を向けることは簡単なことではありません。

 

そこで今回は、療育とペアトレを専門としてい保育士がここだけ気にして欲しい!
子どもの成長と発達を促すための効果的な方法をご紹介します。

 

これらの方法を実践することで、お子さんの能力や得意を最大限に引き出し、
健やかな成長を促すことができるようになります!

 

気になる子どもの成長と発達

 

子どもの成長と発達には、さまざまな悩みや課題が存在しますよね。

 

例えば、子供の言語能力の遅れ(話さない、会話が出来ない)や
社交的なスキルの不足(協調性がない集団生活が苦手友達とうまく遊べない)
集中力の欠如などが挙げられます。


子育て中の親御さんがよく検索するキーワードです。


子どもの言語能力の遅れについては、言葉の発達がゆっくりな場合があります。
言葉の発達がゆっくりなために、こどものコミュニケーション学習に困り感が生まれることがあります。

 

また、社交的なスキルの不足は、友達関係集団での活動への参加に影響があることで気になるという声をよく聞きます。
園の先生から「療育連携どうでしょうか?」「発達について相談されてみてはどうですか?」と言われて気になるというパターンもよくご相談をいただきます。

 

さらに、集中することの苦手さもあるある悩みです。
こどもが長時間の集中や集団指示の理解に困っている場合は、その後の学習に強い困り感を生む場合があります。

 

感情の制御に関しては、こどもが感情を適切にコントロールできない場合、怒りやイライラ、癇癪などの問題が生じることがあります。
これらにはの自己調整能力の発達が重要です。

 

最後に、運動機能の遅れも一部の子供に見られる課題です。
大きく体を動かす運動や指先の細かな動作の発達が遅れることで、書くこと、制作スポーツなどの活動に苦手さを生む場合があります。

これらの問題を解決するためには、適切な子育て方法やアプローチが必要です。

次からは、子どもの成長と発達を促すための具体的な方法をご紹介していきますね!

 

発達ゆっくりさんのスキル別アプローチ方法!

子どもの成長と発達を促すために、おうちでできるアプローチ方法を5つ紹介します。
一例ではありますが気になった方はぜひ実践してみてくださいね!

 

言葉のゆっくりさへのアプローチ

・伝わって楽しいがわからない時は、まずは気持ちを伝えたいという思いを引き出すために一緒にたくさん遊ぶところから始める。そして「もう一回」の簡単な要求語とジェスチャーを引き出す。
・伝わって楽しいがわかっている時は、その子が今話すことができる言葉でやりとりを重ねていく。
・文章の組み立てが苦手な時は、目からの情報にも頼ってみる。2~3歳向けの絵本は文章が短く1つの絵に対して1文章のことが多いのでわかりやすいです。

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ことばをひきだす親子あそびには、0~4歳までの言葉に関するおおうちでできるアプローチ方法がわかりやすく載っているのでおすすめです。
言葉のプロ、言語聴覚士さんが書かれている本です。

社交的なスキルが苦手な時のアプローチ

・大人数が苦手であれば、まずは1対1から楽しく遊ぶ経験を積む。
・相手の気持ちが理解できない時は、大人が相手の気持ちを言葉にして子どもに伝えていく。(例:「Aくんはオセロで勝って嬉しい気持ちだから、笑っているね。大きい声で話ているね」「勝って嬉しい気持ちの時に強かったねと褒められるともっと嬉しい気持ちになるよ」)
・相手の気持ちを聞いてみる
・大人の気持ちを言葉にして表現する(例「今日は暑いからお掃除を休みたい気持ち」「Aくんがぎゅってしてくれて嬉しい気持ち」)

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その場で相手の気持ちを考えることは難しいです。
そういった時は、ワークを使って振り返り考えることがおすすめです。
今日うまくいかなかったことと似たページをくり返し確認していくことで、同じ場面に出会した時にふと思い出すことができるようになります。

ワークが難しい年齢では、指人形を使ったごっこ遊びの時に「貸して」「どうぞ」「入れて」「いいよ」などのやりとり遊びを通して、どのようにコミュニケーションを取れば良いか学んでいきます。

集中することが苦手な時のアプローチ

・小さな「できた!」を積み重ね自信をつける
・気が散るような刺激を減らし、環境を整える
・できたことを忘れないようにするために、シールなどで積み重なっていることを見える化する

 

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感情のセーブが苦手な時のアプローチ

・まずは大人がその子の感情を受け止める
・適切な表現方法を伝えていく(アサーティブな伝え方)
・感情への理解を深める
・感情のコントロールができない時は、まずは自分で体のコントロールができるようになることから始める

 

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こどものイライラした感情をどう受け止めていいかわからない時におすすめの絵本です。
こどもの気持ちの受け止め方、声の掛け方がわかります。

 

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運動が苦手な時のアプローチ

・運動することが楽しければ、その子が好きな運動の中に取り入れる。取り入れる順番は得意(10分)→苦手(5分)→楽しいこと(5分)くらいのバランスで。
・運動することが苦手な時は、体に手を添えて使い方を教えていく。体の使い方が苦手な時は、恐怖を覚えていることが多いため無理強いはしない。
・何をするか、どんなことをするかしっかり見本を見せる。

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体の使い方を教えるプロの作業療法士がお勧めしている、体の使い方が苦手なお子さんに合わせた遊び方の工夫がたくさん載っています。
この通りにやろうというのではなく、こんなところをアプローチすれば良いのかという理解に繋げ、目の前のお子さんの苦手を練習していきましょう!

 

気を付けるPOINT

 

発達に関する情報、発達を促す方法は、今ネットでたくさん出ています。
きっとこのブログを見ている方の中にもやってみたことがあったけど、うまくいかなかった、即効性を感じることができなかったという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そんな方は、最後に5つの気を付けるPOINTに目を向けてみてください。

 

1. 子どもは一人ひとり違う

子どもの発達の早さ、特徴は人それぞれです。
一般的に有効な解決策であったとしても、すべての子供に同じように効果があるわけではありません。
目の前の子どもに合わせた柔軟な対応が必要です。

 

2. 継続的な取り組みの不足

成長と発達には時間と継続的な取り組みが必要です。
解決策を一度実践しただけでは効果を実感できないことがあります。
定期的な継続と取り組みが必要です。
そして継続するモチベーションを保つための工夫が必要です。

 

3. 環境の制約や影響

子育ては環境の影響も大きいです。
家庭や学校、地域の環境が子どもの成長に影響を与える場合、解決策だけでは限定的な結果しか得られないことがあります。
思い切って環境を変えてみる、サポートを求めてみることが有効な場合もあります。

 

4. 他の要素や問題の存在

成長や発達の問題は単一の要素によるものではありません。
例えば、子供の健康状態や家族関係、教育環境なども影響を与える可能性があります。
他の要素や問題との関連性を考慮し、総合的なアプローチが必要です。

 

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5. 専門家のサポートの不足

いろいろやってもうまくいかない場合、専門家のサポートが必要な場合もあります。
例えば、全然寝ないから日中ぼーっとしてしまって集中力がないという時には、今回障害した取り組みを頑張っても、原因が違うため効果が見込めないということです。
子どもの発達はさまざまな側面から考えることが必要です。
やってみてもうまくいかないという時には、一度専門家に相談してみてください。
専門家が子どもの個別の状況を評価し、適切なアドバイスや支援を提供してもらうことができます。

今日のまとめ

 

子どもの成長と発達に関する問題は多様であり、一つの解決策が全ての子供に効果的であるわけではありません。
個別のニーズに合わせた柔軟な対応や継続的な取り組みが重要です。
また、環境や他の要素の影響も考慮し、専門家のサポートを受けることもとっても大切です!

一人で悩まずに頼ってみてくださいね。

 

こどもの相談室TOMOでは、お子さんの成長や発達に関する疑問や悩みを解決するために、無料のペアレントレーニング相談を提供しています。
療育を専門としている保育士がご家庭とお子様の状況に合わせた具体的なアドバイスや支援を提供します。
お気軽に相談にいらしてください。ご参加をお待ちしております。

 

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