難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【保育士が伝えたい】発達のポイントと大切さ

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。


今日は、子どもが成長する過程で特に大切な「発達のキーポイント」についてお話しします。

発達のキーポイントとは

 

育児は、一日一日が新しい発見と挑戦ですよね。
我が子が初めて歩き出した、あるいは言葉を話し始めた、といった驚きの瞬間がいつの間にか訪れます。
そんな子どもの発達は、一見ランダムに見えるかもしれませんが、実は一定のパターンがあります。
これが「発達のキーポイント」なんです。

 

1歳6か月児健康診査、3歳児健康調査などで確認していきます。

母子手帳の中に乳幼児身体発育曲線というグラフがあります。

発育曲線


これは、特定の年齢における平均定な体重と身長の表になります。

健康調査での質問内容

これは1歳6ヶ月の健康調査で質問される内容です。
ここでは、1歳6ヶ月の年齢で「どこまでできるようになっているか」を確認し、その年代の平均と比較できるようになっています。

しかし、これはあくまでも「平均的」な発達の目安です。

全ての子どもたちが同じタイミングで同じことができるようになるわけではありません。

それぞれの発達のペースは子どもによって異なります。
ですが、発達の順番は子どもによっては変わりません。
年齢よりも、順を追っているかに注目していくことが大切になります。

 

年齢別子どもの発達のキーポイント

子育てにおける参考のため、一般的に子どもが達成する主要な発達のキーポイントを年齢別に紹介しますね。

  • 0-1:微笑み、つかむ、はいはい、最初の単語、立つなど。
    ただし、言葉や運動についてはその子が生活している環境により差が出ることがあります。
    一日中親御さんと二人っきりなお子さんと、集団保育や兄弟がいるお子さんとでは、言葉や運動の発達の速さに差が見られやすいです。
  • 1-2:歩き始め、2語文を使い始め、自我を認識し始め、名前を覚えるなど。
    2歳頃までは、半年違うだけでかなりできることに差があります。
    周りと比べて発達が気になるところも出てき始める時期です。ですが周りと比べるだけではなく、その子ができるようになっているところを一つずつ確認をして、順を終えているかに注目してほしいです。
  • 2-3:数を数える、簡単な形を描く、自分で服を着る、簡単な命令を理解するなど。
    この頃になると、1~2歳の発達のキーポイントがクリアできていないと周りとの差が気になり始めます。
    ですが、ここで気になる様子は全て発達障害と決めるのは早いとされています。
    その子がどのような困りごとがあるのかを確認していくことが大切です。
  • 3-4:簡単なストーリーを理解する、自分でスプーンを使う、自分の名前と年齢を言うなど。
    男女で遊び方に差が出始めます。単純な遊びから、簡単なルールのある遊びを好み始めます。また1対1の遊びから複数、集団でなんとなく遊び始めるようになります。
  • 4-5:数字やひらがなを覚える、自分で靴を結ぶ、自分で簡単な問題を解決するなど。
    集団で、子ども同士で遊びのルールを決めるなど、遊び方が高度になっていきます。

発達障害の早期発見と対応

 

年齢による発達のキーポイントを確認していただきいかがでしたでしょうか?
子どもが達成する各キーポイントを知ることは、親が子どもの発達を理解し、必要な支援を提供できるようにする重要な目印となります。

発達障害があるのか」を確認するのではなく、日常生活の中で発達に必要な刺激を受け、順を追って成長しているかを確認する大事な指針となります。

「できているかな?」と確認していると「あ、ここできていない」と思うところが出てくると思います。

でも、すぐに、過度に心配することはありません。

子どもたちはそれぞれ自分のペースで成長します。

ただ、発達の順番を飛ばしていたり、発達に必要な刺激を受けてもなかなか順を追うことができないなど、気になる項目が見られる場合、またはなんとなくだけど何か気になることがある場合、周りの子と比べて育てにくいと親が感じている場合には、専門家に相談することが大切です。

相談してもいきなり、かならず支援に繋げられるわけではありません。
親御さんが不安を感じている時は「こんなところに相談できるよ」「こんなふうに検査ができるよ」
お子さんが園生活で過ごしにくさを感じている時は「こんなところで生活できるよ」「大きな集団ではなく、個別で練習できるところがあるよ」
とお子さんや親御さんに必要な情報を教えてくれます。

不安を感じた時は、怖がらずにまずは専門家に相談してみましょう。

子どもの心を育てる 〜子どもの発達を理解することの重要性〜

 

子どもの心を育てるとはどういうことでしょう?

もし、お子さんが集団の中で過ごしにくさ、生活しにくさ、お友達との遊びの中での満たされなさを感じている時は心の中に「不安」「疑問」を抱えていることがあります。

その「不安」や「疑問」を持ちながら色々な場面で、色々な大人に注意されるとどうでしょうか?

元気で前向きなハッピーな考えに繋がりそうでしょうか?

もしかすると、後ろ向きな否定的な考えや、嫌な気持ちが増幅して攻撃的な考えになるかもしれませんよね。

 

心の健康は、子どもが社会的、精神的に発達するために欠かせない部分です。

 

子どもの心を育てるためには、親自身が子どもの発達を理解することが重要です。
発達に関する知識があれば、子どもの行動を適切に理解したり、対応方法を周りに伝えることができます。

そして何より、子どものポテンシャルを最大限に発揮できる環境を整えることが可能になります。

そうした環境を整えてもらうことで、発達につまづきがあっても、その子なりに一つずつつまづきPOINTと向き合い、乗り越えていくことができます。

 

最後に

 

子どもの育児は、親にとってとても意識をしますし、プレッシャーでもありますよね。

私たちこどもの相談室TOMOは、保育士の知識を使って子どもの発達を理解し、認定ABAセラピストの知識を活用し、子どもの好ましい行動を増やして子どもの成長し発達する過程をサポートしています。

このブログでは、今回のようなこどもの発達に関する情報をお伝えしていきます。

これからも一緒に、子どもの育児と成長を楽しみながら、子どもたちが最善の自己を育てていけるよう支えていきましょう!

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