難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【教えて!ちえ先生!】療育の種類とおうちへの取り入れ方

 

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。

今日は、多くの家庭や関係者が関心を持つ「児童発達支援の種類」について療育保育士がまとめてお伝えしていきたいと思います!

 

療育プログラムの種類

 

療育プログラムとは、発達が気になる子どもたちの成長やスキルをサポートするためのプログラムです。

今回は、主に使用される5つのプログラムと、それに関連する家庭での取り組み方法について詳しく紹介します。

 

1. ABA療法 (Applied Behavior Analysis)

  • ABAがおすすめなお子さん:行動や学習に困難さを持つお子さん
  • 解決方法:望ましい行動を強化し、不適切な行動を減らす
  • お家での取り組み:おすすめ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    望ましい行動に対してポジティブなフィードバックを与える
    特に用意するもの、必要なものはありません!
    声の掛け方、見方を変えるだけで取り入れることができるので、お家の中で取り入れるやすい療育方法です。

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2. TEACCH

  • 対象:日常のルーティンやタスクに困難を感じるお子さん
  • 解決方法:視覚的サポートや構造化された環境を提供する
  • ツール:タスクオーガナイザー、写真やアイコン
  • お家での取り組み:おすすめ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️
    視覚的にわかりやすい環境の整備
    お家の中を全て視覚化するとなると大変です。
    ですが部分的に頑張ってほしいPOINTから取り入れ始めるとお子さんもご家族も過ごしやすさが変わっていきます。

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3. PECS (Picture Exchange Communication System)

  • 対象:言語コミュニケーションに困難を持つお子さん
  • 解決方法:画像を使用して意図を伝えるスキルを教える
  • ツール:PECSブック、交換用の写真やアイコン
  • お家での取り組み:おすすめ度 ⭐️⭐️⭐️
    日常のコミュニケーションでPECSカードの使用していきます。
    お子さんが身につけてほしいスキルではありますが、ツールが必要になります。
    また、ツールを使ったコミュニケーションの取り方を親御さんが教えるためには、何も知らない状態だと難易度が高いです。
    おうち療育として取り入れる順番としてはABAを知ってから、PECSを学ぶとストレスなくお子さんに教えることができます。

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PECSを使いこなせると、こんなふうにコミュニケーションを取ることができるようになります。
最初は1、2つの選択から、少しずつLvを上げていくことで言葉の補助として強い見方となってくれます。

 

4. 感覚統合療法

  • 対象:感覚の処理に困難を持つお子さん
  • 解決方法:適切な感覚刺激を提供
  • ツール:ブランコ、ボールプール、感覚玩具、大型遊具など
  • お家での取り組み:おすすめ度 ⭐️
    発達に特性のあるお子さんは、感覚に苦手さや、運動の苦手さがあります。
    じっとしていられない、姿勢を保つことが苦手、強い不安を感じるなどは感覚と密接な関係にありますが、どこが原因で、どこにアプローチをしたらいいかというところをお家の中で取り入れていくことは難しいと思います。
    そのため、ここは児童発達支援事業所(療育)で専門家に個別でしっかりとサポートしてもらうことをお勧めします。

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5. ビジョントレーニン

  • 対象:視覚に関連する問題を持つお子さん
  • 解決方法:特定の視覚スキルの訓練
  • ツール:アイパッチ、特別なカードやボードゲーム
  • お家での取り組み:おすすめ度 ⭐️⭐️
    こちらも感覚の苦手さへのアプローチになります。
    板書が苦手、教科書を読むことが苦手、キャッチボールが苦手などの困り感が出ている時には、プリントなどを使って手軽におうちで練習を始めることができます。
    ですが、先ほどの感覚統合のように、目の使い方が苦手ということに気づいていないとなかなか取り入れることは難しいのではないかな?と思う療育の手法の一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

こういった療育プログラムは専門家と連携しながら取り組むことで、子どもたちの日常生活の質を向上させることが期待できます。
発達支援(療育)は1回で素晴らしい効果があるものではありません。
継続的なサポートがとても重要となります。
そのため専門家だけではなく、ご家族と専門家が連携し、子どもたちの成長を一緒にサポートしていくことが一番効果的な支援方法だとTOMOでは考えています!

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現在悩んでいる方、相談したいな・・・と思っている方はぜひご参加ください!

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