こどもの相談室TOMOでは
- 保育士:子どもの遊びのプロ
- 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
- 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今日は、多くの家庭や関係者が関心を持つ「児童発達支援」について療育保育士がまとめてお伝えしていきたいと思います。
1. 児童発達支援(療育)とは?
(1)児童発達支援は、児童福祉法第6条の2の2第2項の規定に基づき、障害のある子どもに対し、児童発達支援センター等において、日常生活にお ける基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他 の便宜を提供するものである。
児童発達支援ガイドライン 3 児童発達支援の役割
よく目にする ”療育” とは、医療と教育を合わせた言葉です。
医療的ケアが必要なお子さんのために生まれた言葉です。
現在では、療育ではなく発達支援という言葉が使われるようになっています。
児童発達支援とは、障害のある子どもたちが健やかに成長し、豊かな人間関係を築いていくための様々なサポートを指します。
ただ、発達に遅れや障害がある子どもだけでなく、普段の生活や学習で少し困り感を感じているお子さんもサポートを受けることができます。
2. なぜ児童発達支援が必要なのか?
子どもの成長や発達は、一人ひとり異なります。
しかし、お子さんを育てている中で困難を感じることもあると思います。
・癇癪がすごい
・行き渋りが大変
・他害、自傷がすごい
・なんか他の子と違う気がする
・子どもとどう向き合っていいかわからない
こんなお悩みを持っている親御さんは、一度見学や相談をしてみるのをおすすめします。
気になるな・・・と思い始めたタイミングで、早めの支援を受けることで、子育ては楽になります。
何かしなくてはいけないというよりは、どこかに親御さんが感じている不安や疑問を相談する場を作るという関係でも良いと思います。
お子さんの特性をわかりやすい言葉で理解を深めて行ったり、苦手やできないことの練習をしたり、おうちの中でご家族だけでは取り入れにくいことを一緒に取り組んでいきながらお子さんの発達を促す場所であると捉えてほしいと思います。
3. 児童発達支援の具体的な取り組み
児童発達支援事業所ではどんなことをやっているかは、それぞれです。
どんなプログラムやどんなサポートを受けることができるかについてご紹介します。
1. 療育プログラム
- ABA療法やTEACCHといった、子どもの発達や行動をサポートする専門的なプログラム。
2. 専門家によるアドバイスやカウンセリング
3. 学習支援
- 学習困難を感じる子どもへの個別指導や、学習支援センターでのサポート。
4. 遊びの場の提供
- 社会的スキルやコミュニケーション能力を培うグループ活動や、感覚統合活動。
4. 児童発達支援の対象者と困り感
児童発達支援の対象となるのは、発達の遅れや障害が疑われる子どもや、社会的交流に困難を感じる子どもなど、幅広い子どもたちです。
また、学習や日常生活に少しの困り感を感じている家庭も対象となります。
発達障害と診断を受けていなくても通所することができます。
今、お子さんに対する育てにくさや不安・疑問を感じている方は一度相談をしてるのも考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
児童発達支援は、子どもたちがより良い未来を築くための大切なサポートです。
療育や発達支援と聞くと発達障害のお子さんだけが受けられるものとイメージする方が多いと思います。
療育に携わっているものとしては、ハードルを感じるのではなく苦手の練習の仕方を知る場所、助けてもらう場所と捉えて身近に相談してもらえると嬉しいです。