難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【療育保育士が教える】療育先の選び方 〜パート1〜

 

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。

今日は、多くの家庭や関係者が関心を持つ「発達支援(療育)を受けることができる場所」について療育保育士がまとめてお伝えしていきたいと思います!

長くなるので、何回かに分けてまとめていきます。

 

2023年の障害児通所支援に関する検討会で、児童発達支援センターの役割が変わっていく方向で検討(参考サイト https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001078894.pdf

)とあるため、2023年8月現在の状況でまとめていきます。

 

家族支援が重視されるように整備されると嬉しいです!
それでは早速ご紹介していきます!

 

未就学児が発達支援(療育)を受けることができる場所は大きく2つに分けられる

 

発達支援(療育)の種類

療育とはそもそも医療的ケアが必要なお子さんの教育をするということを目的に使われ始めた言葉です。
そのため、大きく通所型と入所型に分けられます。

今回は、発達障害のお子さんについての発達支援(療育)になるので、通所支援に目を向けていきます。

そしてさらに、就学前(未就学児)のお子さんへの発達支援(療育)について詳しくまとめていきます。

 

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児童発達支援センターと児童発達支援事業所の違い

 

児童発達支援センター

(3)児童発達支援センター等は、主に未就学の障害のある子ども又はその可 能性のある子どもに対し、個々の障害の状態及び発達の過程・特性等に応 じた発達上の課題を達成させていくための本人への発達支援を行うほか、 子どもの発達の基盤となる家族への支援に努めなければならない。また、 地域社会への参加・包容(インクルージョン)を推進するため、保育所認定こども園、幼稚園、小学校、特別支援学校(主に幼稚部及び小学部) 等(以下「保育所等」という。)と連携を図りながら支援を行うとともに、 専門的な知識・経験に基づき、保育所等の後方支援に努めなければならな い。

(4)特に、児童発達支援センターは、地域における中核的な支援機関として、 保育所等訪問支援や障害児相談支援、地域生活支援事業における巡回支援 専門員整備や障害児等療育支援事業等を実施することにより、地域の保育 所等に対し、専門的な知識・技術に基づく支援を行うよう努めなければな らない。

引用元 児童発達支援ガイドライン

つまり児童発達支援センターは、子どもへの発達支援(療育)の提供だけではなく、家族支援や地域の保育所や幼稚園などとの連携を図るという役割があります。

私が勤めていたセンターでは、年に4回ほど地域の保育所や幼稚園、小学校などの先生と一緒に事例検討会をしながら障害に対する理解を深めたり、支援方法を検討していました!

年長児の担任をしていた時は、進学先の小学校の先生へ受け持っていたお子さんを一人ずつ引き継ぎをしていました。
今思うと、手厚かったな〜と思います。

児童発達支援事業所

事業所は、センターのように地域との連携を図るという役割は求められていません。
お子さんへの発達支援(療育)の提供と、必要に応じた家族支援というところが役割となっています。

まとめ

児童発達支援とは

こちらにまとめた通り、現時点での児童福祉法や児童発達支援ガイドラインに具体的な指針は決まっていません。

ただ、検討会でも議題に上がっているように今後、ルールが明確化される方向となりそうです。

発達支援(療育)の質が上がっていくことに期待ができそうですね!
とても嬉しいです。

 

まとめ

 

私は、札幌と東京都新宿区の児童発達支援センターに勤めたことがありますが、児童発達支援事業所に勤めたことはありません。

ただ、大手の児童発達支援事業所には数箇所見学にお伺いしました。

私の経験からまとめると・・・・

場所による

が一番の感想です。

ただ、オリジナリティあふれる療育は、児童発達支援事業所の方が多いイメージです。
自由で楽しそうでした!

いろいろとご相談を受ける中で必ずお伝えすることがあります。

それは、

親御さんが安心して預けることができそうな場所を選んでください!

療育の技法が最新であったり、プロフェッショナルな方が集まっていたとしても、お家の中でのアプローチ方法と雰囲気がかなり違うと結局はお子さんが混乱します。

そして、親御さんが相談できないということは、支援をしている人とご家族と足並みをそろえることができないということです。

子どもは安心した環境で、大好きな仲間といる時に大きく成長します。
支援方法のスキルも大事ですが、その環境が整っている場所を大前提に探してみてくださいね!

 

 

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