こどもの相談室TOMOでは
- 保育士:子どもの遊びのプロ
- 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
- 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今回は、よくご相談でいただく ”癇癪” についてまとめていきます。
癇癪とは
かん‐しゃく【×癇×癪】
イラストで表現するとこのようなイメージでしょうか?
こんな様子が見られます。
癇癪はなぜ起こるの?
癇癪は
欲求不満
により引き起こされます。
・〜が欲しかった
・疲れた〜
・お腹が空いた/お菓子が食べたい〜
・見てほしい
・構ってほしい
・〜したかった
などの欲求が満たされないことで、感情が爆発したものが癇癪となり表出します。
自分の「やりたいこと」がはっきりしてくると癇癪が見られます。
1歳後半から、自我が芽生え始め表現しようとする2歳、自分の気持ちを言葉にして表現ができるようになる4歳頃まで続くことがあります。
癇癪にはどう対応すれば良いの?
例えば「公園から帰りたくない」と癇癪を起こしたとします。
泣いて暴れて、地面に寝そべっているかもしれません。
そんな時にどうしたら良いのでしょうか?
1番は、落ち着くまで待ちます。
「遊びたかったね」と子どもの気持ちを代弁して、感情が爆発している気持ちが伝わっていることを子どもに伝えていきます。
そして、「公園で遊びたかった」という気持ちを引き摺らせるのではなく、次の行動を伝えたり、気持ちを反らせるような話題を振るなど、子どもが気持ちを切り替えることができるような声かけをします。
それでも難しい場合は、その場から離れます。
公園で遊びたい気持ちが強すぎると気持ちを切り替えることが難しい場合があります。
車の中や、ベビーカーなどに乗って、公園が見えなくなる場所まで移動しましょう。
癇癪はいつになったら終わる?
感情の爆発から生まれる癇癪は、子どもが自分で感情のコントロールができるようになったり、自分の気持ちを言葉で表現することができるようになると落ち着きます。
感情のコントロールができるようになるのは4歳頃と言われています。
それまでは、子どもの気持ちを言葉にして受け止め(こうやっていうんだよという見本を見せる)、気持ちを切り替えやすいようにサポートをしていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
癇癪は子どもが成長する中で必ず通る道です。
自分の思い、欲求を表現し、信頼できる大人に受け止めてもらうことで癇癪は落ち着き、言葉で表現ができるようになっていきます。
それでも治らない、欲求不満がきっかけじゃない気がする・・・という時は癇癪ではなく、パニックかもしれません。
次回のブログでは、パニックについてまとめていきたいと思います。