こどもの相談室TOMOでは
- 保育士:子どもの遊びのプロ
- 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
- 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今回は、発達障害のお子さんに見られやすい ”パニック” についてまとめていきます。
前回は癇癪についてまとめました
パニックってなに
癇癪と違いパニックとは「何かがほしい」というような欲求不満な状態とは違い、強い不安や恐怖がきっかけとなることが多いです。
強い感情の変化という点では似ているところがありますが、原因としては違いがあります。
この違いの部分をしっかり見極めて対応していきたいところですね。
パニックの原因について
ショート動画でもまとめています。
パニックになるにはいろいろと原因がありますが、パニックが起こる一つの要因としては、感覚の過敏さが挙げられます。
発達障害のお子さんは、感覚に過敏さや鈍麻さを持っていることがあります。
感覚に過敏さがあると、多くの方が気にしていないような音や感触に対して強い不安や不快感、恐怖を感じていることがあります。
言葉でその気持ちを表現することができると、相手にも理解をしてもらいやすいと思いますが、幼少期はなかなか思うように伝えられない場合があります。
そうすると、大きな声を出す、耳を塞ぐなどの行動で表現する場合があります。
感覚の違いについて
感覚の違いについては動画で実際に見ていただけると、イメージがつきやすいと思います。
対処法について
パニックが起きた時には、まずは危険がない場所で落ち着くまで待ちます。
パニックになっている時にさらに刺激が入るとさらにパニックになる場合があります。
また、癇癪がきっかけに、感情のコントロールが難しくなりパニックになることもあります。
お子さんによっては、冷たいものや、ぎゅーっと何かに包まれたりすると不安が解消し、パニックが落ち着く場合もあります。
それぞれに好みや安心を感じるものが違いますので、お子さんに合わせた対応が必要です。
パニックになりやすいものがわかったら、事前にお知らせをしたり、子ども自身のタイミングで調整できるようにしたり、終わりを伝える、ツールを使うなど、不安や恐怖に対して配慮していくことで乗り越えることができる場合もあります。
さいごに
大きな声をあげている、耳を塞いでいる、怒っているというような様子だけに注目していると、癇癪とパニックて似ていると思います。
ですが、原因に目を向けると理由が違います。
「大きな声を出しません!」と怒ったとしても、子どもの中でなんともできない場合もあります。
そんな時は、子どもの行動の理由に目を向けると、解決方法が見えてくるかもしれません。
こどもの相談室TOMOは、毎月1回セミナーを開催しています。