- コミュニケーションはいつから取れるようになった?
- どれくらいの期間療育を受けるものなの?
- いつ困り感を感じましたか?何が一番困りましたか?
- 知的の遅れがあると、仕事に就けないのでしょうか?
- 発達障害があると、ひとり暮らしはできないのでしょうか?
- さいごに
こどもの相談室TOMOでは
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保育士:子どもの遊びのプロ
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幼稚園教諭:幼児教育のプロ
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認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今回は、私たちが支援・サポートをしているお子さんに関する情報ではなく、親御さんが知りたい ”療育のはじめかた” についてまとめていきます。
前回はどんな療育を受けたらいいのか、どう選択したらいいのかについて質問に答えていきました。
今回は、現在発達障害を大人の方にインタビューをした内容を切り取りながらお伝えしていきます。
インタビューをしている動画はこどもの相談室TOMOのYoutubeで公開中です。
まだ見たことがないという方は友達登録をしてご覧になってみてください!
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コミュニケーションはいつから取れるようになった?
仲の良いお友達ができたことをきっかけに一方通行な会話から双方向の会話になったと教えてくれました。
逆に軽度知的障害と中度広汎性発達障害を持っているいどちゃんは大人になってから発達障害を診断されたとお話をしてくれていましたが、中学校に入り環境が変わったことで、コミュニケーションが取りにくくなったと教えてくれていました。
どれくらいの期間療育を受けるものなの?
発達支援がメジャーとなったのは、30年ほど前からです。
現在大人の発達障害を持っている方のほとんどが幼児期から発達支援を受けることができていない場合があります。
ですので、医療的ケアではなく、発達障害の方が発達支援を受け始めた時期が小学校入学後の方が多いです。
また、大人になって仕事をして困り感が出るまで発達障害の診断を受けていない方も多くいらっしゃいます。
8歳で発達障害の診断を受けたあーちゃんは、8歳から中学校卒業までの8年間療育を受けたそうです。
いつ困り感を感じましたか?何が一番困りましたか?
幼児期の集団生活よりも、学校に行ってからのお友達とのコミュニケーションや学校生活に困り感を感じることが多いようです。
お友達との会話、学習の内容、グループワークなど少しずつずれを感じたというお話がありました。
自閉スペクトラム症の方は表情から相手の感情を読み取ることが苦手であったり、言葉の理解の苦手さ、こだわりなどからコミュニケーションに苦手さを感じることが多いようです。
注意欠如多動症の方は注意の転動性から会話がたくさん飛んだり、ソワソワじっとしていることが苦手などから、年齢に応じた落ち着いた行動ではなく徐々に行動の幼さが目立ち周りとの差が感じるようです。
ですが、困り感は人それぞれであり、生活する周りの環境によっても異なるため、一例として捉えていただければと思います。
知的の遅れがあると、仕事に就けないのでしょうか?
いどちゃんは軽度知的障害を伴う、中度広汎性発達障害を持っています。
現在は得意の写真を活かしてお仕事をされています。
学校の授業に関しては理解ができないことがあったり、難しいことがあったそうです。
IQとしては70程度。
対局であーちゃんはIQ125あります。
あーちゃんも自分の得意を活かしてデザインの仕事をしているそうです。
お互いに、それぞれ得意を活かしながら収入を得て生活をされています。
日常生活の中では、あーちゃんのこだわり、きっちりとしたところがあるため、いどちゃんの方が効率よく、ずる賢いと教えてくれていました。
発達障害があると、ひとり暮らしはできないのでしょうか?
これはあーちゃんからあった話です。
障害があるから、学校を卒業したらグループホームに入らなくてはいけない、大学には進学できない、高校の単位は取れないという考えをもっと自由に捉えてほしいと言っていました。
グループホームではなくても、ヘルパーさんに力を借りながら一人暮らしもできるよということを教えてくれました。
日常ルーティンの様子は、いどちゃんとあーちゃんのYoutubeにも載っているので、ぜひみてみてください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
早期療育が必要と言われていますが、具体的に何をしたらいいの?と思うことがあると思います。
そんな時は、ぜひ当事者の方のお話を聞いてほしいと思います。
本人が思春期になった時に周りとの違いを感じたり、
お友達との間でうまくいかないと感じているタイミングが一番辛かったと教えてくれていました。
目の前のお子さんも「そうなるかもしれない」と思った時には、思春期に辛いと感じる前に辛くなりそうなことを練習していくこと
それが早期療育であり、二次障害を防いでいくことができると思っています。
今からできることを一つずつ積み上げていくことが大切です。