療育のちえぶくろ

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【療育保育士が教える】分離不安を乗り越える方法〜 子どもの困った行動に悩む親御さんへの解決策〜

 

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。

今回は、これから迎える長期休暇の前に知って欲しい!お母さんと離れることに不安を感じやすいお子さんと関わる時の大切なPOINTをお伝えします!

 

「ママがいい!」を減らす方法はある

 

おやすみの日のママは大忙しです。

 

お家のお片付けも、お料理も、そして子どもたちからの「みてみて!」「一緒にやろう!」というアピールもあります。

 

お片付けは、まぁ放っておいても良いでしょう

ご飯は、最近はUberなど気軽に外に頼ることができるようになってきました。

 

でも子どもからの「ママ〜」はおもちゃやTVなどで一度は気を逸らせたとしても、なかなか難しいことです。

 

なぜ「ママ」は他のものと代用することができないのか・・・
それは産まれた時から暖かく見守り、安心を与えてくれた何にも変え難い人だからです。

 

ただ、これはいつまでも続くわけではありません。

 

心の成長と共に「ママは目の前にいなくても帰ってくる」「共に過ごしていなくてもママは自分のことを思ってくれている」このように心が成長することで、落ち着いてきます。

 

時期としては、10ヶ月から長いと2歳頃まで持続します。

 

それ以上に続く場合、他のお子さんよりも親御さんから離れることに強い不安を抱くお子さんもいらっしゃいます。

 

それでは、なぜ強い不安を抱くのか考えてみましょう。

 

人よりも強い不安を抱きやすい理由

 

MSDマニュアルには不安になる理由についても書かれています。

 

しばしば小児は泣きくずれ、親が立ち去ることができないくらい必死で行かないよう嘆願するため、別れの場面は長引き、親子の分離はますます困難になります。親も不安を抱いている場合には、ますます小児も不安を感じるため、悪循環となります。

親が去った後、小児は再会することだけを考えます。親が今どこにいるのかを知らずにはいられず、自分や親に何か恐ろしいことが起こるのではないかという恐れで頭がいっぱいになっています。誘拐や病気、死によって親を失うかもしれないという持続的で過剰な心配をする場合もあります。

 

ここに書かれている例は、年齢が高い事例のため子どもの想像力が豊かですが、幼いお子さんにとっては見えなくなった親御さんがこの世から消えてしまったと感じていることもあります。

 

見えなくなった=もう戻ってこない

 

このように捉えていることがあります。

 

多くのお子さんは、いないいないばあや、かくれんぼなどの遊びを通して、隠れているだけでこの世からいなくなっていないということを徐々に理解します。

そして、一瞬いなくなることから少しずつ時間が延びても、戻ってくるから大丈夫となり母子分離不安は消えていきます。

 

これは、短い時間から離れても戻ってくるという小さな経験を積み重ねることで理解していきます。
このように経験を積み重ねることで「今目の前にいないけど、戻ってくるから大丈夫」という安心に繋がっていきます。

 

それでは、どんな積み重ねで不安を減らすことができるのでしょうか。

 

不安の減らし方

 

MSDマニュアルにはこのように書かれています。

親や保育者に別れの場面をできるだけ短くするようにアドバイスし、小児の訴えには感情を交えず対応するように指導

分離不安症 - 23. 小児の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版

 

ここにもあるように、いきなり長時間離れることはより強い不安につながる可能性があります。

 

離れる時は短い時間から

不安の程度にもよりますが、まずはとても短い時間から始めていきます。

これが、いないいないばあですね。

 

普通の遊びのイメージだと顔だけを隠しますが、徐々に体全体へと以降していきます。

 

感情を交えず対応

不安になる理由にも書いてありますが、子どもの様子を見て、大人が不安になるとより子どもの不安を生み出す、悪循環となります。

 

離れる時にはいなくなるよということを伝えてください。
そして戻ってきた時には戻ってきたことを伝えてください。

 

泣くから・・・とこっそりいなくなる方もいます。

 

これでは、逆効果でいつの間にかいなくなるから常に子どもは親がいなくならないように見てなくてはないですし、消えた瞬間は強い不安に繋がっていきます。

最初は大泣きすると思います。
ですが、「いってきます」と言っていなくなり「ただいま」と帰ってくる経験を積み重ねれば次第に子どもは「いってきます」と言ったら帰ってくると理解することができます。

少しずつ時間を伸ばす

最初は一瞬から、少しずつ時間を伸ばしていきます。

少しずつ知恵がついてくると「どのくらいいなくなるのか」という次の不安が生まれる場合があります。

 

そんな時は、時計やタイマーを使って「いつ戻るか」ということを伝えるようにしてください。

 

そしてお子さんが繰り返し不安になった時にいつでも確認ができるように、終わりの時間と今の時間を提示しておくことをおすすめします。

 

時計の役割を理解することで、次第に見通しを持つことができるようになっていきます。

帰ってきた時には「待っててくれてありがとう!」

言葉以外にも、行ってきます、ただいまをわかりやすく伝えることができます。

それが「ハグ」です。

 

離れ難い時にも「大すきなママと10ぎゅーっとしてからバイバイしようね」帰ってきた時には「待っててくれてありがとうのぎゅー!何をして遊んでいた?楽しかった?」とふれあい不安を解消していきましょう。

 

このような積み重ねをしていくことで、徐々に離れることができるようになっていきます。

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか?

 

母子分離不安は、子どもの心の成長の一つです。
大変ではありますが、必要な成長です。

 

母子分離不安を乗り越え、次のSTEPに進んでいくには、少しずつ離れても大丈夫!という経験を積むことが大切です。

 

最初は短い時間から、そしていなくなり、帰ってくることをしっかりと伝えて、ぎゅーっとふれあい不安を解消できるように意識していきましょう!

 

次回は、お家の中でよくある「みてみて!」にどう対応したらいいかまとめていきます!

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参考元
分離不安および人見知り

分離不安症 - 23. 小児の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版