こどもの相談室TOMOでは
- 保育士:子どもの遊びのプロ
- 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
- 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。
今回は、こちらの関わり方で癇癪が増えてしまう3つの行動をご紹介します。
一つでも当てはまったら、関わり方を変えるだけで癇癪を減らせる可能性大!です。
癇癪を増やす大人の行動
さて、早速本題・・・・
ジャン!!!!
- 大きな声を出す
- 一度にたくさん話す
- 態度に出す
はい。
え、よくある行動じゃん。
と思った方いませんか?
そうなんです。
普通にやりがちな行動なのですが、実はこう言った関わりが子どもの癇癪(泣き喚く、騒ぐなど)といった行動を引き出している場合があります。
人の行動とは
では、なぜ先ほどのような行動を大人がすると子どもの癇癪は増えるのでしょうか。
ABAでは人の行動をこのように考えます。
Aくんがパパと公園にいきました。
パパが携帯を見ているとAくんは急に近くにいるお友達をおしました。
パパは慌ててAくんの元に駆け寄り「なんてことをするんだ。ダメじゃないか」とAくんを見ながら注意しました。
またしばらくして、パパが少し離れた椅子で休憩していると、違う子にイタズラを・・・
パパは再びAくんの元に駆け寄り、注意をしました。
Aくんはこの後もお友達をおしたり、イタズラする行動は増えていきました。
ママは食器を片付けています。
Bちゃんはもう直ぐご飯を食べ終わります。
一人で食べていたのに急に食べているスプーンを投げました。
するとママがキッチンから駆け寄り「あらあらBちゃん落としちゃったの?」と拾ってくれました。
Bちゃんはその後もママが離れるとスプーンを落とすようになりました。
Aくんの場合は、お友達をおしたり、イタズラをした後にパパが急いで駆け寄ってくれました。
Bちゃんの場合は、スプーンを落とすとキッチンにいたママが急いで拾いに来てくれました。
AくんのパパはAくんが悪いことをしたから「注意」をするために駆け寄りました
BちゃんのママはBちゃんが困っているかもと思い「助ける」ために駆け寄りました
でも、AちゃんもBちゃんも実は・・・・
パパやママが近くに来てくれた「ラッキー!!」と思っているかもしれません。
このように日常の中には、大人が子どものことを思ってとっている行動がその思い通りに伝わっていないことがあるかもしれません。
どうやって伝えればいい?
子どもが何かをしてしまった
注意をしたいと思った時にはこの3つを意識して伝えてみてください。
- 穏やかな気持ちで
イライラした気持ちは伝染します
大人がイライラすると、子どももイライラしがちに - 子どもに近づいて
遠くから注意をしては気づいていないことも
子どもが気づく位置で声をかけましょう - 静かな声で
淡々と静かな声で伝えることでより伝わりやすくなります
そして大人も冷静に子どもに対応することができるようになります
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回はTOMOトレで学べる一部分
「否定的な注目」について簡単にまとめてみました。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらの記事を合わせてチェックしてみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!