こどもの相談室TOMOでは
- 保育士:子どもの遊びのプロ
- 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
- 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ
を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、お伝えしていきます!
保育士をしていると、子どもの言葉の発達が遅い気にされる親御さんからのお話しをよくお伺いします。
一概に心配しなくても話せるようになりますよ!
とは気軽に言えない話題ですよね。
今日は、言葉が出るまでの発達の流れと、お家でできる簡単で効果的な訓練法をご紹介します。
言葉を話すまでの発達の流れ
発達にはルールがあります。
発達するスピード(獲得するまでの時間の長さ)は人それぞれです。
でも、発達する順番は変えることはできません。
一つずつ階段を登るように、発達していきます。
そして、言葉も言葉を発する・覚えるという力だけではなく、自分の気持ちを伝えたいという気持ちや、言葉にする力、文章を作る力などが相互に絡み合って発達していきます。
そのため「言葉がゆっくりなんです」と相談を受けても、発達を促す課題は人それぞれなんですね。
今回は、言葉の発達の順番について簡単にまとめました。
- 発声:
最初のステップは、子どもが自分の声を認識し、それをコントロールすることです。クーイングや喃語と言われるところです。
赤ちゃんが発声練習をしている時には、積極的に会話を楽しんでほしいです。 - 共感・伝えたい気持ち
いろいろなものが見えてわかってくると「あったよ」と指差しが始まったり、「見てみて」とアプローチが見られるようになります。
ここでしっかりと周りの大人が「そうだね」「あったね」「くるまだね」と伝えていくことで子どもは言葉を学んでいきます。 - 模倣:
次に、子どもは大人が発する音を真似し始めます。これを模倣と言います。
ここで真似をして発した音が相手に伝わった!と感じると”言葉”として学習され、初語・一語文として獲得して行きます。 - 単語の理解:
言葉を使って相手に伝わった経験をすると、今まで「音」だったものが「意味」を持ち始めます。絵本や周りにあるものを指さし何度も言わされたことはあ離ませんか?そのタイミングはこのステップです。単語を理解して、使おうという気持ちが生まれ始めています。 - 簡単なフレーズ:
単語の理解が進み、名詞の語彙が増えると、次に動きなどの動詞や大小・長短などの理解が進みます。
そして、そこの理解が進むと、今度は2つの言葉が組み合わさり二語文となります。
「二語文しゃべらないんです」という時は、この動詞の言葉や、大小や長短、色などのステップを踏んでいるか確認して行きます。
2語文とは「ボール投げる」、「お腹すいた」などといったフレーズです。 - 文の形成:
最終的には、子どもは大人と同じような完全な文を話すようになります。
これは、複数の単語を組み合わせて、一貫したメッセージを伝える能力を示します。
3語文は3歳程度、複雑な表現は4歳頃に獲得できるようになりますが、話せるようになったからといって、完全に言葉を理解していると過信せずに、確認をしてほしいと思います。
こうした発達のステージを理解することで、子どもが現在どの段階にいるのか、次に何を期待できるのかを把握するのに役立ちます!
おうちでできる練習
子どもの言葉の発達段階がなんとなく理解できたら、今苦手としているところの一つしたのSTEPをお家の中で取り入れてみてください。
例えば2語文を話すことができない時は、言葉の理解、言葉が持つ対象の概念や表現方法を伝えて行きます。
ここでは、難しくではなく、子どもに合わせて伝えていくことが大切です。
では、言葉がなかなか出ないというお子さんに対してお家の中でできることを簡単にお伝えして行きます!
- コミュニケーションを取る
子どもが言葉を理解し、自分で使うようになるには、まずは言葉でコミュニケーションをとりたいという気持ちを育みます。言葉ではなくとも、アイコンタクト、手差し、クレーンなどいろいろな方法で子どもは気持ちを伝えようとしているかもしれません。
まずは「伝わった!」「嬉しい!」という経験を積み重ねたいため、そのような子どもの小さなサインに大人が気づき「〜だね」とそのサインに該当する言葉を伝えて行きます。
- 伝えやすい方法を見つける
恥ずかしいという気持ちが強い、言葉を発することの難易度が強いお子さん、言葉を理解することが難しいなど、一言で言葉が遅いといっても理由は様々です。
コミュニケーションは、言葉でなくても取ることができます。
まずはその子ができる方法で相手に伝える経験を積み重ねましょう。
言葉以外の伝え方には視覚提示やジェスチャー、書字などがあります。
- 簡単な言葉・行動から練習をする
真正面で赤いりんごを指差し「あか」と圧力をかけられてもなかなか言葉は出てきません。
楽しく遊んでいる時の「もう一回」のリクエストや、お菓子やおもちゃを「ちょうだい」といった子どもがやりたくなるような場面でまずは言葉を引き出して行きましょう。
最初は「もう一回」の最後の「い」だけの発音でも構いません。
子ども自身が発した音・言葉で大人に伝わった経験が重要です。
- 声を出したくなる活動をする
大きな声を出して笑ったあとは、発音・発語が身体的機能として出やすくなります。
こういった時に簡単な言葉を発する練習をして行きたいです。
- まずは特定の人と同じ場面で、そして徐々にいろんな人にいろんな場面で
まずは特定の人と、特定の場面で練習を積み重ねます。
そして、なんとなく自分の発する言葉が相手に伝わったなと子どもが実感した時には、今度は同じ人と違う場面で練習します。
さらにそれができるようになったら、次は違う人と同じ場面で、最後は違う人といろいろな場面で。小さなステップでできたを積み重ねて行きます。
まとめ
このような練習方法は、お家で簡単に始めることができます。
発達を促す上で最も重要なのことは、安心できる大人がいることです。
一つづつステップを踏んで進めていきましょう。
今回紹介した練習方法はABA(応用行動分析)と言われる考え方です。
こどもの相談室TOMOでは、このABAの理論に基づいてお家での練習をサポートしています。
お子様の発達が気になる、接し方がわからない、発達を促す関わりがしたい!と思った時にはご相談ください。