難しい子育ての知恵袋

こどもの相談室TOMOで活動している療育保育士がおうちの中で役立つ情報をお伝えしていきます

【保育士に聞いてみた】療育相談をすすめようと思う子どものサイン

 

こどもの相談室TOMOでは

  • 保育士:子どもの遊びのプロ
  • 幼稚園教諭:幼児教育のプロ
  • 認定ABAセラピスト:行動を増やすプロ

を持っている私たちが、お子さんの困った行動に悩む親御さんへ向けて、行動課題の解決策を提供しています。

保育園や幼稚園から”療育”というキーワードが出てくると「え?なんで?」「どういったところが?」「なんで今!?」と気になりますよね。

今日は私たち保育士が子どものどんなところを見て発達が気になり、専門医や児童相談所に相談をすすめるかについてまとめてみました。

保護者の方への伝え方には、園により様々な方針があると思います。
一つの一例として捉えていただけたら嬉しいです。

1回目のブログを見ていない方はこちらも合わせてご覧ください。

 

blog.kodomosoudan-tomo.com

 

社会的コミュニケーションの遅れ

1〜3歳こんな姿が気になるPOINT

・目が合わない
・目を合わせようとしない
・指差しをしない
・名前を読んでも返事をしない
・言葉が届いていないような印象を受ける

1〜3歳遊びの中での気になるPOINT

・集団での遊びを避ける
・一つのものにこだわって遊ぶ
・ものや場を共有しようとしない

4歳以降困るかもPOINT

・友達ができにくい
・集団活動への参加が難しい
・集団指示に従うことが苦手
・消極的

 

言葉の遅れ

2〜3歳こんな姿が気になるPOINT

・言葉の不明瞭さ
・言語でコミュニケーションを取ろうとしない
・語彙が少ない
・発語をしない

3歳以降困るかもPOINT

・自分の思いを言葉にできない
・ストレス発散をすることが苦手
・全体指示理解が難しい
・自信喪失しやすい

 

指先の細かな動き、体の使い方

1〜3歳こんな姿が気になるPOINT

・体を動かすことへの強い不安感(凸凹、一本橋、高いところなど)
・すぐに抱っこやおんぶを求める
・階段やジャングルジムなどが苦手
・お絵描きが苦手
・パズルや型はめ、積み木、ブロック遊びが苦手

3歳以降困るかもPOINT

・お箸やスプーンの使い方
・着替えなどの日常生活動作
・道具を使った運動(サッカー、野球、縄跳びなど)

 

同じ動きをなん度も繰り返す

1〜2歳こんな姿が気になるPOINT

・毎日同じおもちゃや絵本を見る
・公園などでの遊びがルーティン化している
・人見知りや場所見知りが激しい

3歳以降困るかもPOINT

・新しい環境へ慣れることの苦手さ
・行事への強い不安やストレスを感じやすい
・行き渋りが起こる可能性がある
・変化への不安を感じやすい

感覚過敏や鈍麻

1〜2歳こんな姿が気になるPOINT

・特定の音に対して過敏に反応する(よく泣くなど)
・感触遊び(水、氷、粉、粘土、スライム、ボールなど)を非常に嫌がる
・裸足での活動が苦手
・糊やクレヨンなどの制作活動の拒否
・怪我をしても泣かない
・高いところや早い動きを好み、高いところに登ろうとする

3歳困るかもPOINT

・予想外の音や刺激にパニックを起こすかも
・体調の変化や怪我に気付きにくい
・尿意に気づきにくく、トイレトレーニングが進みにくいことも

 

さいごに

 

一例ではありますが、1〜3歳頃のお子さんの様子を見て「こんなところが気になるな」というPOINTをまとめてみました。

発達障害かどうか診断をしてくださるのは、Drです。
お子さんの発達が気になった時は、検診で相談をしたり、Drに相談をしてください。

どこに相談したら良いかわからない時は、保育士や幼稚園教諭にご相談ください!

お近くのDrや児童相談所を教えてくれます。

お子さんの特性や苦手さにより、日常生活に困り感が出ている時に、発達障害と診断されます。

療育(発達支援)は、診断されていなくとも今の日常生活の困り感や苦手さから、その先の困り感に繋がりにくくするための練習をしていくものです。

小さな苦手や不安のうちは、サポートがしやすいです。
「なんか気になるな」と思った時は、まずは相談してみることをお勧めします。

 

www.childneuro.jp