こんにちは!こどもの相談室TOMOのちえです😃
療育保育士として、難しい子育てを楽にしていく声かけの方法を教えています💡
気になる方はチェックしてみてください!
今回はTOMOトレの中で出てきた「こんな時どうしたらいい?」についてまとめていきます。
よくあるお話しだと思うので、ぜひみてみてください✨
いつもと違う時にソワソワ
連休のタイミングで、おじいちゃんとおばあちゃんが遊びにきました。
少し遠い距離に住んでいて、なかなか会えないので久しぶりに会えてBくんはワクワクが止まりません!
最近買ってもらったおもちゃを披露したり、お友達と遊んだ話をしたり、好きなものを紹介したり、、、
おじいちゃんおばあちゃんが息つく間もなく喋り続けます。
そんな様子に「もういい加減にしなさい!」Bくんのママは怒ってしました。
「でも本当は怒っちゃいけなかったですよね。特性による行動ですもんね」
次の週、ちえ先生とのセッションの中でBくんのママは言っていました。
でも、それって本当にそうでしょうか?
特性だからなんでも許される?
確かにBくんは衝動的な行動や不注意な行動がよくみられます。
ですが、だからと言って一方的に話し続けることは良いことでしょうか?
様々な意見があるかと思いますが、私は「特性だからしょうがない」としていいことではないと思います。
特性だからしょうがないとしてしまうと、小学校や中学校、それより先一人で生きていく中でも、お子さんは行動を変えることがないでしょう。
「ちょっとまって!」「みんなの意見も聞こうよ!」
そんな言葉に耳を傾けることができないと、相手とのコミュニケーションはなかなか成り立たないと思います。
ですので、特性により一方的な話や自分の話を止めにくいそんな行動はみられやすいのですが、何もしなくて良いということにはならないと思います。
では、どうしたら良いのでしょうか?
おじいちゃんとおばあちゃんが来た時の状況を整理してみましょう。
・Bくんのママとおじいちゃん、おばあちゃんが話している時に割り込んでくる
・おじいちゃんやおばあちゃんの反応を見ずに一人で話し続けている
・テンションが上がり、衝動性が高まっている
一緒にお話ししていく中で、3つの行動に困りごとや危険性を感じたようです。
それぞれに対応方法が異なりますが、Bくんのママは「Bくんのママとおじいちゃん、おばあちゃんが話している時に割り込んでくる」が一番よくない行動だと思ったようです。
では、そんな行動が見られる時にどんなふうにBくんにかかわると良かったのでしょうか?
話に割り込んでくるときの対応
気をつけて欲しい4つのポイントを伝えました
・お約束を伝える
・終わりを伝える
・5分に一回注目を与える
・できたら褒める
約束を伝える
何かをして欲しい時は、具体的に何をして欲しいのか伝えます。
終わりを伝える
永遠に我慢するというのは辛いです。ですので、しっかりいつまで頑張るのかを伝えて欲しいと思います。
5分に1回注目を与える
久しぶりにあったおじいちゃん、おばあちゃんに見て欲しい!独り占めしたい!そんな気持ちがあるはずです。
ママと話てはいるけどBくんが遊んでいるのもしっかり見てるよ!そんなふうに伝えていきたいです。
できたら褒める
元々約束していた時間まで来たら、ご褒美です
おじいちゃん、おばあちゃんを独り占めして遊べる時間を作りましょう!
もちろんこれも終わりの時間を決めて
振り返り
セッションをしたのは、おじいちゃんおばあちゃんが帰った後だったので、同じ状況でやってみることはできなかったそうです。
ですが、後日Bくんママのお友達がお家に遊びに来たそうです。
いつもそのお友達が遊びにくると、遊んで欲しくて「ねえねえ!こっち来て!」と言い続けるそうですが、今回は4つのポイントを押さえて、何時に来るのか、何時まで遊ぶのかを事前に伝えたそうです。
すると、遊びたいものや紹介したいものを絞ったり、疲れたから「早く帰って」とお友達にいうようなこともなかったそうです。
まとめ
小学2年生の男の子のママさんのお話しでした。
衝動性や多動性という特性はみられますが、理解力が高まっていることで、言葉だけのお約束でここまで反応が変わりました。
この件をきっかけにママは「怒るのを辞めたいと思いました」ともおっしゃっていました。
多動性や衝動性は特に周りにいる大人を焦らせることがあります。
そして、焦るとイライラしてくるので、どうしても怒りたくなってきます。
こうした関わりが悪循環となり、自己肯定感を下げたり、学習性無力感につながってしまいやすくなります。